フォノグラム(音の図形)

フォノグラム(音の図形)シーズン2nd、3rdを再アップしていきます。12KENや前頭葉ゲシュタルトなど、フォノグラム研究が新たなステージに入るまでの道しるべです。

前頭葉ゲシュタルトとAI

 

 

数学や物理学であっても、前頭葉ゲシュタルト内で自己充足しているのかどうか?を考えてみたいと思います。

これは、AI が物理学や数学の問題を解けるかどうか?ということに繋がります。

 

ゲーデル不完全性定理というものがあります。

数学の命題においてさえも、決定不可能な命題があるという定理です。

 

クレタ人は嘘つきだとクレタ人は言った。

 

という命題に対して、クレタ人は嘘つきだとも、正直だともいえないということを、言っています。

これをコンピュータが行うと、無限に演算し続けて停止しなくなりますから、答を出すことが出来ないということになります。

チューリングの停止問題です。

 

実はこの矛盾を人間は、前頭葉ゲシュタルトを抜けることによって、理解しているのです。

その状況を、非言語的な自己が俯瞰しています。

これは、身体的な後頭葉ゲシュタルトなのです。

これがAIにはできません。

これがAIの限界であることに気が付くと、強いAIなどありえないということがわかります。

 

※もし科学が凄く進歩して、バイオ素子のコンピュータが出来たとしたら、身体を持ったコンピュータというのも可能かもしれませんが、きっとそれは、人間ということになるはずです。

 

そして、この事実に気が付きますと、後頭葉ゲシュタルトの入り口が、前頭葉ゲシュタルトの俯瞰であることがわかってきます。

これは、睡眠のことです。

また、意識を保ったまま睡眠することを内観といい、禅の世界に入っていきます。

 

結局何が言いたいのかといいますと、前頭葉ゲシュタルト表現である数学や物理学でさえも、後頭葉ゲシュタルト認知がないとできないということなのです。

形式的理解と本質的理解という言葉がありますが、前者はAI的な理解(前頭葉だけで理解)するということです。
 
後者は腑に落とす理解のことで、身体全体で分かったということ。
外在宇宙も内在宇宙も、全ては意識を隔てて繋がっているため、解るという体験は、全宇宙が共鳴状態になった瞬間のことを言っているのだと思います。
これがアハ体験です。
 
だから、深い真理に対する理解というものは、至福とともにやってくるので、それが正しいかどうかが、誰の確認もなくわかるように人間は創られています。
自分の中の全ての答えがはじめから内蔵されているといっても、過言ではありません。

叡智は後頭葉ゲシュタルト認知からしか起きえない、ということです。

 

昨今巷で言われている人類のタテワケについてですが、これは、前頭葉的AI人間と身体的後頭葉人間のタテワケのことを指しています。