フォノグラム(音の図形)

フォノグラム(音の図形)シーズン2nd、3rdを再アップしていきます。12KENや前頭葉ゲシュタルトなど、フォノグラム研究が新たなステージに入るまでの道しるべです。

3D物理空間とフォノグラム空間

 

フォノグラムは3次元物理空間をはみ出してしまっている情報空間です。

ですので、物理的な形状の外側にもフォノグラム空間は広がっています。

 

私たちは日常、無意識に、この見えない情報を受け取り生活をしています。
が、ほとんどの人は自覚的に意識に上げることが出来ない状況に置かれています。

前頭葉ゲシュタルトのことです。

物理的宇宙や、それを記述する現代科学は、前頭葉が見せている電磁的宇宙です。
この3次元空間や物理的時間すら前頭葉ゲシュタルトの電磁気的現象の結果に過ぎないのです。
結果に過ぎない物理法則から生命や意識を解明できないのは、当たり前といえば当たり前です。

 

フォノグラムによるヴァイオリン制作法は、物理的な次元であるヴァイオリンの形状を、フォノグラム空間による認知と、その情報を基にした高次のコントロールによって削り出す方法です。

 

そういう意味におきまして、ヴァイオリン研究は、精神と物質、そして魔法(?)が同居する大変面白い研究対象なのです。

 

これは、我々の意識と身体そのものにも当てはまります。
東洋医学の経絡などの情報は、フォノグラム空間における、3D物理情報がはみ出している情報であり、これらもまたその部分空間である物理学に還元できないものです。

 

私の研究は、前頭葉ゲシュタルトに限定されて発展してきた科学を、なんとか後頭葉ゲシュタルトにおける宇宙に拡張していく試みです。
これを可能にするのは、ヴァイオリンにおけるフォノグラム研究以外にはあり得ないと思っています。

 

人体におけるフォノグラム研究では、どうしても体感に依拠するしか今のところなく、それは古来より宗教や神秘思想が扱ってきました。
しかし、ヴァイオリンにおける音と形の関連性における研究ならば、再現可能な測定が可能となり、3D物理空間とフォノグラム空間の関係を明らかにすることが出来ます。
再現可能な実証が可能ということです。
 すでに等音面における物理的実証、および、それに伴う技術的特許を取得してあります。

 

前頭葉ゲシュタルトである3D物理空間と後頭葉ゲシュタルトであるフォノグラム空間の関係について少し説明してみたいと思います。

 

ヴァイオリンを整形していくときに、外枠を音で合わせ、等音線で囲みますと、その内部のカーブなど自動的に決まってしまいます。
音で削っていきますと、ここに個性の入る余地などなく、誰がやっても同じになります。

もしも、外枠を等音ラインで枠出ししておかないと、内部の音列を聴きとるのが大変複雑な処理に代わってしまいます。
つまり、外枠のフォノグラムをまず揃えておくことで、余計なパラメータを減らしておくのです。

 

*3Dとフォノグラム空間の関連性において

重要な性質の一つに、直交する平面上のフォノグラムは、独立であるというものがあります。

(ここ、まだうまく説明できていません。あいまいないい加減な表現になりますが赦してください。そのうち、もっとシャープな表現ができると思います。)

 

外枠は、ヴァイオリン面に対して直交しています。
外枠を等音ラインで囲むことにより、フォノグラム空間における3Dの疑似的な境界条件を構成します。

この疑似的境界を構成できますと、ヴァイオリン面のフォノグラム情報が格段に単純になります。

この直交する面は全部で3面あります。

フォノグラムとは、1点における情報空間を調べたものですから、微分操作に似ています。
その情報を接続していく過程は、まるで解析接続そのものです。

 


しばらく、これについて考察を進めていきたいと思います。

 

その2につづく